2011年版のチャリティーカレンダーでは、「地域猫」をキーワードにし、みなさんに野良猫とは違う「地域猫」を知っていただきたいと、環境省から発行された「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」の地域猫に関する部分を抜粋したプリントを添えました。
2012年版のチャリティーカレンダーのキーワードは「増やさないのも愛」です。
これも環境省より2010年9月に発行されたパンフレット「ふやさないのも愛」と同じですが、私が今いちばん感じていることです。
毎月合同庁舎で行われる「ねこのニャンでも相談」(保健所主催)に寄せられる相談でとても多いと感じるのが、「家に来る猫に餌をやっていたら子猫が生まれて猫が増えてしまった」という相談です。
また、保健所に持ち込まれる猫はその70%以上が子猫です。
平成21年度に殺処分された猫は、長野県全体で2,774匹、そのうち子猫は1,885匹、やはり子猫が全体の70%近くを占めています。
子猫の引き取りがなくなれば殺処分数が激減することは間違いないのです。
そこで、「増やさないのも愛」です。
家に来る猫がお腹をすかせてかわいそうだと餌をあげたら、その半年後には5匹になるかもしれないと考えなければいけないと思います。またその半年後には10匹以上になるかもしれません。
猫は1回の出産で4~8匹の子猫を産み、1年に2~4回の出産が可能なのです。
増えないように不妊の手術をすべきだと考えます。
手術するなんてかわいそうだ、という感情も分かります。自然のままが良いのではないか、という考えも間違いとは言えません。
ただ、そうして増えた子猫が保健所に持ち込まれ殺されているのが現実です。
殺処分される猫がいなくなるように「増やさない」努力をしなければならないと考えます。
「ネコと動物愛護チャリティーカレンダー2012」は、「増やさないのも愛」について考えていただけるきっかけになれば嬉しいです。